あれから9年、感慨深い成人式

きょうは令和になって初めての成人の日(祝日)ですね。

今朝は全国の成人式の模様や新成人の豊富などについてのリポートについてナレーションさせて頂いたのですが、その中に胸がいっぱいになる内容がありました。それは、東日本大震災の時小学五年生だった児童が新成人になって代表の方が式で心境を語る様子。たくさんの犠牲者が出た私の故郷・宮城県石巻市にある大川小学校。震災からまもなく9年経ち、その時に必死に生き延びた際の様子を回想するとともに亡くなった仲間たちへの想いを伝えていました。

あれから9年近く。

過ぎてみればあっという間なのですが、実際に被災した当事者たちにとっては人生が、運命が、一変した衝撃的な出来事。故郷の思い出の地や生活拠点が傷つき身内を亡くされた方も多い中…悲惨な現実に直面しながら1日1日を懸命に生きてこられ、その中には、今日まさに成人する方もいるんだなあと同郷の人間としてしみじみしてしまいました。そして、多くのトピックを伝える中ごく短い時間ですが伝えさせて頂けた有難さ。東日本大震災をキッカケにナレーターに転身した自分としては感謝の思いでいっぱいになりました。

ところで、きょうの成人式は、その震災つながりでもう1つ私にとっては嬉しい出来事がある日です。

▲1/6当日のテレビ放送画面より。地元の複数のニュース番組に写真館新装オープンを取り上げられたそうです。

東日本大震災の大津波で全壊した私の母の実家。

80年間、私の従兄弟まで4世代続いている宮城県名取市の写真館「齋藤写真館」が7年の仮設店舗での営業を経て1/6に新しい一戸建てのスタジオ兼店舗に新装オープンしたのですが…きょうは写真館にとっては街の成人式の集合写真を撮る重要な一日。(ちなみに、私も、かつて大学写真部時代に二代目カメラマンである今は亡き祖父の手ほどきを受けながら撮影現場に同行し新成人の皆さんの整列やシャッター切りなどのアルバイトをしていました)

きょう、新しく生まれ変わった写真館で義理の叔父や従兄弟が、地元の新成人の晴れ姿を撮影していることを感慨深く特別な想いを感じています。

全ての新成人の皆様に御祝いの気持ちと共に、とりわけ新成人の皆様には苦難を乗り越えた経験を誇りに晴々と力強い人生を歩んでいってほしいとエールを送りたいです。

2020年1月13日ー。全ての新成人の皆様、本当におめでとうございます!!

▲震災で店舗兼自宅が全壊し、その後、新店舗準備で
7年間別の地で営業した仮設店舗▲三代目義理の叔父が制作した当時の閖上の記録の冊子。
▲いき出版『仙南の昭和』の表紙になった写真。背景に写っているのが80年前創業当時の齋藤写真館。最近地元紙・河北新報にムック本の広告として掲載されていたのを母が送ってくれました。(私が幼少から自分の実家のように通い親しんでいたS51年に建てられ、被災したお店の写真は残念ながら手元になく紹介できませ ん。またの機会に)

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