放送文化基金賞

きのう、大変嬉しい受賞のご連絡を頂きました。
昨年ナレーションさせて頂いた番組
日本テレビで放送のNNNドキュメント
「なかったことにしたかった。
未成年の性被害①②」が
第46回放送文化基金賞の
テレビドキュメンタリー部門の
最高賞受賞とのしらせ。

NHK、民放、ケーブルテレビが
1年間に制作・放送した作品の中で
すぐれた番組や放送技術の向上に貢献した
人などに贈られる賞で、
その最高賞とのことです。 

私自身プロナレーターとしては
かなりの遅咲きであり
ドキュメンタリー作品の経験が
乏しかった中での語りー。
今までのスキルとしてのセオリーを逸脱し
番組の意図を理解し
ディレクターさんの演出に従いながら
無我夢中で読ませて頂きました。

「未成年者の性被害」という
とてもデリケートな題材で難しいなという気持ちが
大きかったのですが、心がけた事は、
ナレーターとしての普段のアプローチではなく
声をあげられない被害者の想いの代弁者として
自己の意識を抑え、
《依り代》としての《肉体、声》に
成り代わる努力をする事でした。 
 

どれだけ思いを馳せても
被害に遭われたご本人たちの
想像を絶する苦しい思いやトラウマを
全て理解できる訳はなく、、
でも、語り手として以前に
同じ女性として、人間として
寄り添う心を持っていたいー。
 

繰り返しVTRを観てインタビューを聴いたり、
関連する書籍や記事を読んだり、
時にはテーマ音楽を聴いての瞑想なども
試みながら臨み、
演出意図に沿って、母音を抑え、
被害者の心情に沿い内面に訴えかける
静かで繊細な語り、
化粧した売り物としての声ではなく
スッピンの様に飾らない響きを心がけました。
 

普段させて頂いているデイリーのニュース情報番組は
硬いニュースや特集からほんわかネタ、最新トレンド等    シビアな尺管理をベースとして幅広い種類・量の題材があり
何よりスピードと正確性、訴求力を要求されるお仕事ですが、実は一つ一つに深い人の思いや背景が内包されており本来は掘り下げたら全てがドラマだと思います。


今回のドキュメンタリーでは

そうした1つのテーマ、世界観に
時間をかけ丁寧に思いを馳せ
表現できる喜びと難しさ、奥の深さを
ディレクターさんの演出から
たくさんの気づきを頂きました。
また、番組を見た同性の友人、知人から
身近な方が経験した
様々な性被害について伺う機会も
多々あり、驚きと共に、怒りと悲しみ、
また、これを社会に作品として出すことの
意義深さを痛感する機会となりました。
と同時に、プロデューサーさん、ディレクターさん、
語りの師匠、マネージャーさんにも
沢山のご指導と深い示唆を頂きました。
また、家族、恩師恩人、友人、仲間からも
有難いアドバイスや励ましをもらい
沢山支えて頂きました。

返す返すも、あくまで私の力ではなく
一重に優れた作品とのご縁、スタッフの方々との
出会いのお陰での受賞です。
大変栄誉ある受賞に関わらせて頂き
いまだに信じられなく震える思いですが、、、
 

今回の受賞を励みに
初心と感謝の気持ちを忘れずに
引き続き私にできる仕事を
ひたすらに精進したいと思っております。
授賞式は9月1日都内のホテルだそうです。

放送文化基金賞にNHK土曜ドラマなど16番組
| NHKニュース
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www3.nhk.or.jp/news/html/20200804/amp/k10012549431000.html%3Fusqp%3Dmq331AQPKAGYAcW9n8Tzkc0OsAEg

https://hbf-files.info/46_hbfprize/

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