最近自宅ポストで封筒を手に取り、あまりの神々しさにドキドキが止まらなかった一通の手紙。
上品にしたためられた文字の造形と言葉遣いの美しさ、漂う温かみと懐かしさ、そして本物だけが備える緊張感。なにより書き手の誠実さや真心を深く感じとれる素敵な贈り物です。

差出人は新進気鋭の書家。33歳の景谷真大さんです。(余りの美しさに感銘を受けると共に多くの方に景谷さんの今後の作品展に足を運んでいただきたいと思いご本人の許可を得て一部画像としてシェアさせて頂きます。)
景谷さんの書家としての覚悟の深さ、気高さが溢れた手紙。文字通り心が洗われました。
そして、私自身も声や語りの表現者として、 真剣に生きなくては、精進を重ねて 【藝】で喜ばれる自分に成長しなくてはと改めて痛感しました。
それにしても1通の手紙でここまでの感動や気づきを与えられるって本当に凄いですよね。
最近では、なんでもPCやスマホを通じたデジタル文字で済ませ、便利ではありますが…私自身も簡単な漢字さえ忘れたり、時候の挨拶を割愛したり、手紙の様式を知らなかったり…大人として情けない状況が多々あります。
個人的に美術館や文学記念館などに足を運ぶときの楽しみの一つが生前の作家の肉筆や書簡の展示だったりしますが…
文豪、芸術家はもちろん、昔は風流人ならば(景谷さんまでとはいかずとも)こうした美しい日本語を用いて様々な書簡を交わして、絵画に和歌に書に陶芸に篆刻に、、その人なりの表現を愉しんでいた様子を目にすることが出来ます。そう考えるとなんでも効率効率、閲覧閲覧、インスタントな時代は本当に味気なくつまらないですし、この一通の手紙によって原点回帰。書を始めてみたい気持ちにもなります(私の父方の祖父は弓道八段、書の名手でもありましたが無意識下に組み込まれたDNAが発動したのかも知れません)

ちなみに景谷さんは先日も東京・表参道にて書の展覧会を開催されて最終日まで大好評。私も拝見しましたがどれも素晴らしく買い上げたい作品も多々ありました。中でも、私がHPに好きな言葉として挙げている【一日一生】や【不惜身命】などは御守りとしていつかは…と強く思いましたし働く励みになりそうです。
それと、会話中にも感じましたが、美しい文字を生み出す背景に、30年にわたる鍛錬は勿論、日本語や日本の歴史に関する深い知識に驚かされました。また、文字に向き合う事の覚悟や真摯さ。表現者としての純粋性、謙虚さなど作家自身の在り方も欠かせない土台であり、文字通り、不惜身命、書に向き合っている事を感じられました。
一期一会。景谷さんの手紙や在り方から学んだ表現者のBe。心から感謝すると共に、次の展覧会も楽しみです。予定が分かり次第またHPでシェアさせて頂きたいと思います!興味がある方は是非、検索の上、会場まで足を運んでいただけましたなら幸いです。