七夕に技芸向上を願う

きょうは7月7日七夕ですね。私は仙台出身ということもあり、個人的に七夕は馴染み深い特別な行事です。(NHK仙台時代には2年連続で仙台七夕審査委員を務めさせて頂いたことも忘れがたい思い出です)

都内で七夕に際して技芸向上を願う行事を行っている大宮八幡宮という神社があると聞いて行ってきました。神門を潜ると大きな笹竹飾りもつくられ、参拝者は願い事を短冊に書くこともできます!

ちなみに、七夕の行事の名前は乞巧奠(きっこうでん)。古代中国の魔除けの風習と牽牛織女の伝説に由来しているそうで、これに七夕の夕、乙女が機を織ってお盆の先触れの神を待つ棚機女(たなばたつめ)の信仰が結び付いた名称とのこと。

平安時代より詩歌・管弦、書道、裁縫など様々な技芸の上達を祈る行事として宮中を中心に広く定着。雅楽器、筆硯、五色布、七夕馬などを飾り、7月7日の朝には天皇が芋の葉についた朝露で墨をすり、梶の葉に御歌を書かれ、これが短冊の始まりとなったといいます。

▲祭壇には雅楽の道具が。私のように祈願を事前にお願いし七夕の祈願祭にも参加する際は楽器や筆など技芸に関わる道具を持ってきて良いとの事。個人的にストップウォッチが頭に浮かびました(笑)

きょう7月7日には「七夕の神遊び(技芸上達祈願祭)」が社殿で行われ神門前に設えられた梶の葉と七夕人形に五色の吹き流しや五色の布を垂した「平成の七夕・乞巧飾り」を左右左と三度くぐる「乞巧潜り神事」が行われます。雅楽の演奏もあり優雅な時間を楽しむことも。ちなみに、私は声優スクールと重なり行かれないのですが、とても風流で神聖な行事。芸能や武道、書道などなんらかの道で成果を上げるべく取り組まれている方には是非オススメしたい行事です。

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